【9月の新展開】ハーネス東京(極)と公式スペース

2022-09-07

8月の女性無料開始と公式スペースのゲスト制

8月のハーネス東京は波乱の予想された女性無料化で幕を開け、相葉たつやさんゲスト登壇の公式スペースで盛大に幕を閉じた。

女性無料化については、当初からそのような仕組みであったかの如く、スムーズに移行したようだ。

【アップデート発表】ハーネス東京、女性無料化の真意

8月に入ってからのスペースはゲスト制を採用し、界隈アカウントが毎週で出演した。
僭越ながら、私もゲスト登壇させていただき、8月のフィナーレを飾る相葉さんにバトンを手わたす大役を仰せつかった。

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さらにその翌日に「全店舗リスト」を公開しスペースを配信するなど、スペース出演は私にとって大きな転機にもなった。

スペース「ハプニング全史」の配信と「全店舗リスト」の公開について

8月に入ってからのスペースはゲスト制を採用し、界隈アカウントが毎週で出演した。
僭越ながら、私もゲスト登壇させていただき、8月のフィナーレを飾る相葉さんにバトンを手わたす大役を仰せつかった。

さらにその翌日に「全店舗リスト」を公開しスペースを配信するなど、スペース出演は私にとって大きな転機にもなった。

結局のところ、8月トリを務めた相葉さんの回については、リスナーが過去最高の447人を記録し、大いに盛り上がった。

公式スペースの賛否両論

開始当初はお店がスペースを始めることについては賛否両論あったようである。
たしかに店が他のハプバーアカウントと同じように雑談メインで、少数を相手にスペースを配信すれば、お客同士による連絡先交換の温床になりかねないという懸念はあるだろう。

しかし現実のそれは予想と大きく異なった。
お客同士が会話を楽しむような一般的なスペースではなく、ラジオ番組のように事前に構成された内容で、リスナーも数百人規模となったからだ。
これでは公式スペースをきっかけにお互いのアカウントを意識し、連絡先を交換する余地はない。

実際のところ、事前に私にも、配信当日の質問一覧が送付され、回答案を返信するなど綿密な打ち合わせが行われた。もはやスペースという仕組みを使って、番組が毎週制作されているという印象だ。

「極める」ということ

相葉さんの回は興味深い内容だった。
一定の時間内で口説くことの必要性や難しさについて相葉さんは説き、ハーネス東京での攻略法を伝授したのである。

不思議なことに、ハーネス東京のオーナーの主張もそれと符合する。
クロージングが重要であるというのだ

それは物事を決める。決着をつけるということでもあると思う。

きまり 【決・極】

(動詞「きまる(決)」の連用形の名詞化)
(1)決定。決着。

*当世書生気質〔1885~86〕〈坪内逍遙〉六「それぢゃア確定(キマリ)だ」
*野菊の墓〔1906〕〈伊藤左千夫〉「野の仕事も今日一渡り極りをつけねばならぬ所から」

(2)きちんとしていること。秩序。しまり。

*滑稽本・風来六部集〔1780〕里のをだ巻評・跋「遊の節々に極(キマリ)なければ、闇夜に鉄炮を放(はなす)に似たり」
*日本橋〔1914〕〈泉鏡花〉九「河岸の鮨は立食しても、座敷にはきちゃうめんな、極(キマ)りの堅いお孝さん」

(8)客と遊女が恋に陥ること。色事が成立すること。
*咄本・くだ巻〔1777〕客の噂「今夜のぬしの客衆は飛んだきまりだの」
*洒落本・登美賀遠佳〔1782〕「あの光様といふのはどっかむす子らしいネ、おらい様(さん)はきついきまりさ」
*歌舞伎・霊験曾我籬〔1809〕七幕「それから揚げ屋入り大騒ぎの上で、座敷は引けて、三つ蒲団の中で大きまり」

 『日本語大辞典』

き・める 【決・極】

(3)刀や脇差を差す。また、きちんと格好よく身じたくをする。

*洒落本・多佳余宇辞〔1780〕「はじめて壱(いっ)本きめて見たが、あたまが是じゃア」
*洒落本・面美知之〔1789~1802頃〕一「そろばんしぼりの手拭をくびにまき、尤ほそ身を一本きめ、年は二十二三」
*歌舞伎・東海道四谷怪談〔1825〕序幕「『それだといって、その形(なり)ぢゃア』『そりゃア、すっぱりと極めてくるのサ』」

『日本語大辞典』

面白いことに、物事に決まりを付けることは、男女の色恋にも及ぶ。
もっともそれだけでない。辞書は秩序や身支度も、色恋にとって必要であると言わんばかりである。たしかにハーネス東京ではドレスコードが設定されている。
なおのこと、ハーネス東京では「きまり(決・極)」が肝要であるように思える。

9月のスペースとダイバーシティ戦略

9月スペースのゲストが発表された。

8月のスペースとは大きく趣向が異なるように思う。
それは先月のゲストは主に業界のインフルエンサー(私がそうであるかはさておき)が中心であったが、今月は業界外の著名アカウントがメインであるからだ。

「脳イキ」という現象を初めて概念化し、ロジックを言語化することにも成功した性愛哲学の求道者や、ファンティアにフェティッシュな写真を投稿しているモデルなど、近いようでありながらも界隈との接点がない、フォロワー4~5万人クラスのインフルエンサーをゲストに予定しているのである。

そして、9月のトリを務めるのは、この夏に裏垢イベントを成功させた、イベンター兼プロデューサーのらんぷさんだ。

らんぷさんについては、以前にも当コラムでも取り上げさせていただいた。
もしかしたら、ハーネス東京と何かの企画が発表されるのではないかと期待するところである。

ところでハーネス東京のスペースは次のステップに進んだように思える。
業界内でのパイの取り合いではなく、隣接しているようでありながら、これまで接点がなかった層をターゲットにアプローチしているからだ。
多種多様な人に働きかけるダイバーシティ戦略にシフトしたともいえるし、自店の集客ではなく、業界全体のプロモーションであるといっても過言ではないだろう。

9月のイベント

次に9月のイベントも併せて公表された。

以下は気になったイベントをピックアップしたものである。

  • 肉フェス~極~(11日昼)
  • CEBEDEとのコラボ・パーティー(18日夜)
  • リーベゼーレとのコラボ・パーティー(19日夜)
  • (極)カツサンド+抽選会(25日昼)
  • 女子会(30日昼)
  • 0.5周年イベント(30日夜)

「焼き肉屋を超える」を目標に、前回イベントで食材に7万円が投下された「肉フェス~極~」の第3回目が11日の昼に開催される。

前回大好評につき第2回目の開催となる、CBD配合の国産プレミアムリキュールのCEBEDEとのコラボ・パーティーが18日の夜に催される。

そして、19日夜開催のリーベ・ゼーレとのコラボイベントは同店の看板になったといっていいだろう。

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さらに初めての試みとなるのが、ついにコラボレーションの幅を有名とんかつ屋にまで拡げた、25日の嬉嬉豚 とんかつ「君に、揚げる。」(極)とのイベントである。

Twitterを見る限り、同店はオーナーの行きつけである。
私はこれからの来店となるものの、店名が示すとおり、極限を尽くしたとんかつを堪能できるに違いない。

きわみ〔きはみ〕【極み】

きわまるところ。物事の行きつくところ。極限。限り。きわまり。「天地の―」「無礼の―」「贅(ぜい)の―を尽くす」

『デジタル大辞泉』

同様の姿勢はハーネス東京にも通じるように思う。
空間デザインによる一貫したコンセプトの元でこだわりつくした内装、そしてそのような空間にふさわしいスタッフの厳格な採用・教育は、まさに「極」を体現したものであるからだ。

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Webサイト完全リニューアル

極める姿勢はこれに留まらない。
まだ半年も経っていないWebサイトを完全にリニューアルすることを発表したのである。たしかにイベントページなど視認性の観点から改善の余地がある箇所はあったように思う。
しかし部分的に修正すればよいにも関わらず、ユーザビリティやアクセシビリティを極めるため、フォントやアイコンにまでこだわり全て作り替えたのである。

しかし夜を徹して行われる店舗の改修などを考えれば、そのようなことは驚くには値しないことなのかもしれない。

開店前イベント

30日昼には新しい試みが始まる。店オープン前の10時〜13時を使って、先に挙げたとんかつ屋とのコラボで女子会を開くというのだ。

https://twitter.com/TanjyoN/status/1564753637280448514?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1564753637280448514%7Ctwgr%5E6b014de035ebf2fd747d50095e2af1b07cce65f7%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Ftips.jp%2Fu%2Fhap-gachi%2Fa%2Ftm0OhSMS

もっとも、開店前のイベントは女子会に限らず多方面に展開が予定されているという。男子勉強会、縄講習、カルチャースクール、そして、現在オーナーがマンツーマンレッスンで、修行中の鞭についても講習会が検討されており、今後は様々な角度でお店を盛り上げていくという。

普段の営業とは違ったアプローチで親交を深めたり、技術を習得することで遊び方の幅を広げるいい機会になるのではないだろうか。

極みを目指す

30日夜には、オープン半年を迎えることを祝して「0.5周年」イベントが開かれる。
詳細が明らかになっていないだけに、今から期待感が高まる。

思い返せば、4月1日にコラムを始めて、そろそろ半年経過する。
最初に投稿したコラムがハーネス東京のものであり、同店とは歩みを共にしてきたようで感慨深いものがある。

相葉さん主催のランキングで、オープン間もないハーネス東京が大健闘したことも遠い昔のように思える。
半年も経たないうちに、私のコラムもハーネス東京もそれだけ大きな変化があったということだ。

ランキングに関するコラムで同店に次のようにコメントをしているのも、今となっては懐かしい。

「オープン間もなく、女性有料制導入で話題となったハーネスに注目したい」

ところで、このあいだ久々に来店した折、特注で鋳型から作られたライオンのレリーフが、ふと私に語りかけてくるような錯覚を覚えた。

不思議と力強くなったような気がした。

【了】

【2022/09/06追記】

コラム公開後「君に、揚げる」に来店し、コラムに取り上げた。

【更新履歴】
2022/8/31公開
2022/09/05追記

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