【7/9 最後のサキュバスナイト】 集え、新旧サキュ民よ

2022-07-04

おかげさまで、アフロディーテの閉店を伝えた前回のコラムは大きな反響をいただいた。今回は期待にお応えして、続編のコラムをお届けしたい。

【物語の終焉】錦糸町アフロディーテ(サキュバス)とは何だったのか?

この程、アフロディーテの閉店の続き、もぐらでもスペース拡張に伴うアフロディーテ跡地への移転が発表された。

前回コラムでも触れたが、7月はファイナルに向けて、様々なイベントが企画されているようだ。
なかでも、今週末(7/9)のサキュバスナイトは興味深い。

https://twitter.com/tw_mogura_rie/status/1533425676035837957?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1533425676035837957%7Ctwgr%5E3837d75e3bf76421c504d901d76e7f178f98075c%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Ftips.jp%2Fu%2Fhap-gachi%2Fa%2FS8J1tjss

なぜだろうか?

前回のコラムで申し上げとおり、サキュバスとアフロディーテを同一線上の時間軸で捉えるのであれば、6年間のうち5年間はサキュバスとして営業していたのである。
オーナーへもサキュバスへの思い入れが深いに違いない。

そう考えると、7月30日は箱としてのラスト営業であるが、9日はハプバーとして5年間も続いてきたサキュバスのラスト営業であるから、サキュバス民にとっては、ハプバーとしての最終日のように感じられるのではないか。

7月9日は、旧店舗に通っていた旧サキュ民と新店舗に通っていた新サキュ民が一堂に会する最後の機会になるのであろう。

今にして考えると、錦糸町に老舗ハプバーしかない2016年の状況では、サキュバスは新しいスタイルのハプバーであったように思う。
アングラとして一部の人だけの楽しみであったハプバーの門戸を広げたのである。

実際、サキュバスは人気店となり、その影響を受けて、錦糸町のハプバーは4件に増加し、錦糸町は新宿に次ぐハプバーのメッカとなったのである。

サキュバスは錦糸町独自のハプバーカルチャーを築いてきたし、オーナーはノンハプバーという新しいコンセプトを考案し、ノンハプバーもぐらもオープンした。
ノンハプバーもぐらは、現在ブームの「界隈バー」の嚆矢であると言って間違いない。

そのようにして時代を先行していたことが裏目に出たのか、コロナ以降の営業状況は厳しかったようにも思う。
コロナ自粛により、店舗よりSNSでのコミュニケーションが活発化したり、界隈バーに人が流出したのである。

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それだけではない。SB摘発の影響もあってか、人気イベントも終了せざるを得なかったのである。

【ハプバー摘発の歴史】おでんくん、SB摘発を間一髪で逃れる

たしかにサキュバスは一つの時代を作ったように思う。
もちろんトラブルが何もなかったわけではない。

しかし、そのような人間関係の衝突も、現実の世界に存在するハプバーの魅力ではないだろうか。
お互いの素性は分からないが、閉鎖された空間で濃密な時間を共有するというのは、SNSでは味わえないリアルな経験だ。

6年の間に、離れた縁もあるだろうし、元に戻った縁もあるだろうし、いい思い出も、忘れたい思い出もあるだろう。
しかし、この日だけは様々な利害関係を超えて、かつての仲間たちと顔を合わせることができるのではないか。

もちろんアングラ遊びから離れてしまった人たちもいるだろう。
しかし、「6年間お疲れ様でした。」と、オーナーに声を掛けて、気持ちを共有できるだけでもいいのではないか。
ハプバーの楽しみは、非日常的のなかで、いろいろな気持ちや体験をシェアすることにあったようにも思えるし、サキュバスやお客さんはそれを実践していたからだ。

オーナーのツイートを引用して締めくくりたい。

「最後に皆でバカやろうよ!」

【了】

【履歴】

2022/07/04公開
2022/09/12新サイトへ転載

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