追記(2023/12/25)
新宿オフホワイトのリブートに際して、新たなコラムを書き下ろすこととしたので、最新の動向については、下記リンク先をご参照ください。
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【新宿オフホワイトの本気論】「新規千名いくまで、いつでも、誰でも、何度でも、一万円で遊べちまう」キャンペーンの衝撃
追記(2023/11/24)
およそ1年前よりアナウンスされていたが、カラーズ系列の新宿オフホワイトは休業を挟んで、来月12月よりリニューアルオープンする。
それに伴い、コラムも1年ぶりに更新しようと思う。なお、コラムのタイトルも、『【歌舞伎町の"O"】オフホワイトのオープン半年をふりかえる』より改題することとした。
前述のとおり、新宿オフホワイトは休業中、「箱貸し」での営業が続いていたが、本格的な再始動となる。
コロナの影響もなくなり、新宿にも人が戻ってきたので、いいタイミングであるように思う。
またリニューアルオープンにあたっては、入会金や入場料の大幅な見直しが行われる。システムのアップデートを経て、新宿オフホワイトはリブート(再起動)するということである。
さて今年の新宿といえば、コロナを経て目まぐるしい変化を遂げた。大型店のスカーレット東京オープンに始まり、ブリスアウトと九二五九のクローズ、ボラプチュアスのオープンなど世代交代が一気に進んだのである。
そればかりではない、8年目の営業に突入した新宿440が、東京都内における「西のわいわい系」(ちなみに「東のわいわい系」は同店スタッフが独立してオープンした、上野パピヨンである)と呼ばれるほどに勢いを増しているのだ。
そのような状況のなかで、新宿オフホワイトのリブートは、新しい世代に対応するため、界隈に向けた宣言ともいえる。
たとえば紙タバコの禁止は時流に対応した判断であるし、前述した入会金や入場料の引き下げも、若い世代を取り込むための戦略であるように思う。
九二五九やブリスアウトがクローズした今、オフホワイトの母店であるカラーズは、新宿でも老舗格の店舗となった。
老舗ならではのノウハウやブランディングを活かしながら、新しい発想でお店をプロデュースすることができれば、店のみならず、新宿界隈の発展につながっていくだろう。
なおリニューアルオープンでは、「新規会員が1000名に達するまで、週末でも誰でも何回でも一万円で入店」という、カラーズ流の大胆なプロモーションを展開する。
同店の本気度合いを感じさせる施策だ。
新店が出来たものと考えて、週末に同店に足を運んでみるのもいいだろう。
最後にもう一度言おう。
オフホワイトは本気である。
追記(2022/12/01)
オープン半年のお祝いムードも冷めやらぬ中、オフホワイトよりまさかの発表があった。
12月より大型リニューアルのため、しばらく店休に入るというのだ。
もっともイベント日の営業は行うという。
その意味では、少し前にも界隈に衝撃を与えたラブソングのような「休業」ではなく、原則として、「店休」が続くという表現が適切なのかもしれない。
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【ポストハプバー時代の受難】秋葉原ラブソングの休業について
おそらくではあるが、箱貸しの貸切り営業や、インフルエンサーの企画イベントの持ち込みがあった時だけ、お店が稼働するということになるのではないか。
実際12/10に予定されていたインフルエンサー企画のイベントは行われるようだ。
また連日にわたり、貸切り営業が続いていたことや、店の箱貸しのPRを行っている点にも注目したい。
しかしリニューアルといっても、オープン時は、居抜きではなく、新しく内装は作り直しているようなので、イベント営業をしつつ店内改装工事が行われるということも考えにくい。
どのような形態でお店がリニューアルされるのか現時点では不明な点も多い。ともあれ一日も早い通常営業の再開を待ち望みたい。
オフホワイトの半年
オフホワイトがオープン半年記念のキャンペーンを行なっている。
それを受けて、今回のコラムはここのところ取り上げる機会のなかった同店をテーマとしたい。
カラーズ系列店のオフホワイトを新宿2つの”O”のうち、歌舞伎町の”O”としてコラムで取り上げてから、早いもので半年が過ぎた。
オープン当初はしばらく朝方までの営業をしていなかったため、手続き面でのトラブルも心配されたが、じっくりとお店を立ち上げるという方針によるものであったようだ。
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【ハプバーと風営法】SB再開とオフホワイト深夜営業について
すでに母店としてカラーズをオープンしているからこその余裕であると理解したい。
はしご割サービスにより、近隣にあるカラーズと行き来きが可能であるなど、従来のハプニングバーにはなかった特色が、オフホワイトの強みだ。
カラーズとオフホワイトというコンセプトの違う店を同時に楽しめるので、どちらの雰囲気が自分に合っているのか確かめたいアングラのファーストユーザーにも打ってつけのサービスであるように思う。
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【新戦略】新宿オフホワイトの「店舗間はしご」サービス
1,000円追加で払うだけでもう一店舗に行けるというのは画期的なシステムである。
オフホワイトのポストハプバー戦略
以前よりコラムで書いてきたとおり、2020年にノンハプバーもぐらがオープンして以降、SNSでのマーケティングに力を入れた「界隈バー」と呼称される、ハプニングバーの関係者によるバーが隆盛した。
2022年には象徴的な存在だった渋谷の眠れる森の美女がクローズするなど、ハプバー界隈の風景は大きく様変わりしている。
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【ハプバー摘発の歴史】おでんくん、SB摘発を間一髪で逃れる
またSNSも一般化し、アングラと日常生活の境目も曖昧になろうとしている。
私はこのような状況について、ハプニングバーが従来とは異なる形態に移行していると考え、「ポストハプバー」という概念で捉えることにしたのである。
したがって2022年オープンのオフホワイトもポストハプバー期のハプニングバーであると私は考える。
じっさい母店のカラーズと同様に、スタッフ立会いでの連絡先交換が容認するなど、ポストハプバー時代に対応した独自のスタンスを取っているのが、その証拠である。
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【界隈激震】新宿カラーズの出禁解除と連絡先交換解禁
さらに、インフルエンサーとのコラボイベントにも積極的に取り組むなど、新しい時代の価値観に寄り添う姿勢を見せている。
オフホワイトは新しい時代の新しいハプニングバーである。
歌舞伎町のハプニングバー
同店の最大の強みは、所在地が歌舞伎町にあるということだろう。
普段コラムで取り上げることの多い上野や錦糸町とは異なり、歌舞伎町は深夜帯でも人通りが多く、夜遅い時間でも新規のお客さんの来店が期待できるのである。
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ピークタイムも上野や錦糸町は終電前の22時くらいであるが、歌舞伎町の場合は、終電後の1時〜2時くらいに盛り上がりを見せるのである。
朝まできっちり楽しむことが出来るので、まさに夜遊びであると言っていいだろう。
私見ではあるが、カラーズとオフホワイトは、夜遊びや歌舞伎町的な色彩が強いハプニングバーであるように思う。
その証拠に、朝まで人が出入りすることを見越して、カラーズのフードイベントは食べ放題であったりするのである。
このような配慮は、歌舞伎町で長らく店を構えているからこその商売上の勘によるものだろう。
カラーズとオフホワイトは店内の雰囲気さえ異なれども、歌舞伎町という言葉がもっとも似合うハプニングバーだ。
オープン一周年のタイミングでは、新宿界隈の勢力図がどう塗り替えられているのか、今から楽しみである。
【了】
【公開履歴】
2022/11/24公開