はじめに
このところTwitterでは、避妊を拒否して遊ぼうとする「生」行為に対して、告発や批判の声が相次いでいる。
それに関連して、私もステルシングについて問題提起をしたところ、それなりに反響があった。
また生行為については、驚くべきことに常連が多いとの報告もなされている。
今回のコラムでは、なぜ生行為をする常連が追放されないのかについて、構造的な問題を分析すると共に、自衛の手段についてもアドバイスすることにしたい。
生行為=常連説の闇
上で紹介したとおり、極一部であると思うが、生行為の主体は常連であると考えられている。そうであれば、そのような常連は店員へのクレームや噂によって、来店が出来なくなると考えるのが自然である。
にもかかわらず、生行為が横行するのは自浄作用が機能していないということだ。どういうことだろうか?
おそらく2つの原因によるものだ
- 店員にクレームすることが出来ない
- 店員がクレームを黙殺している
①については、「クレームしていない」ではなく、「クレームすることが出来ない」と記した。ここがポイントである。
推測であるが、常連でなくても生行為の要求はあり、その際はクレームによって、即出禁になっているのではないか。しかし、それなりに来店回数があり、相手が常連の場合は、店での人間関係を崩したくないので、そのようなアクションを躊躇せざるを得ないのではないだろうか。
普通に考えれば、生行為の要求があった時点で、ルームから退出し、クレームすれば、生行為が常習化している常連など撲滅できそうである。
しかし、常連の無言の圧力によって、そのクレームができないため、結果として、一部の単男の生行為が常習化しているものと考えられるのだ。
このように意志を表明しにくい状況では、女性に自発的なクレームを求めるのは酷というものである。また被害者に責任を負わせかねない言説でもある。
会社内で地位を利用したセクハラが行われていることを例に出せば理解しやすいだろう。(訴訟においては、これを「優越的地位の濫用」という。)
②については、さらに深刻な問題である。仮に店員にクレームしたとしても、一部の常連については出禁などの処分がされていないという疑惑である。
来店頻度が高く営業利益への貢献度が高かったり、人気があって女性を集客する力のある一部の常連は、店にとっては上客であることはもとより、一蓮托生であり、生命線のような存在である。
店としては、このような常連がいなくなると収益が悪化しかねないので、連れ出しを含めたルール違反については、黙認しているのではないだろうか。
つまり、極一部の常連とそれ以外では処分が不均衡なのである。
常連偏重=ガバナンス崩壊
これまで一部常連の生行為常習化の原因について考察してきた。そのことを踏まえると、根本的な問題は、一部の常連が影響力を持ち過ぎ、過度な常連偏重に店が陥った結果、ガバナンスが崩壊していることにある。
もちろん、極一部の店に限定されるが、上客として、店と昵懇の関係にある常連をトップとしたヒエラルキーが存在するのである。
店は常連に気を遣って、新規女性を優先的に席付けしたり、お溢れに預かろうとする太鼓持ちの男性が常連の取り巻きになっているという構図だ。さらに常連も女性に人気の出そうな男性を取り込んでいたりするのである。もちろん、話題に入れたり、無作法な新規客を避けることが出来るので、常連の傘下に入ろうとする女性も少なくない。
さらにこのような集団は派閥化し、店によっては、複数の派閥が権力闘争により、互いに反目しあっているのだ。
本来であれば、客は平等であるべきだ。しかし、このような歪な常連依存体制こそが諸悪の根元ではないだろうか。
自衛手段は、店員と仲の良過ぎる常連を警戒すること
自分で声を上げるのが難しいのであれば、自衛手段は何であろうか?
まずは過剰に常連が偏重されている店には行かないことである。お店に行けば、店員の態度などで察しが付くはずである。それはハプバーで遊ぶために必要な洞察力だ。
次に考えられる手段は、店員と仲の良過ぎる常連からは距離を置くことだ。それによって、店の居心地が悪くなるのであれば、遊ぶ店を変えることを強くおすすめする。
このように安易に居心地の良さを求めると、思わぬところでリスクが顕在化するのだ。
まとめ
以上のとおり、一部の店では過度な常連偏重により、ガバナンスが機能していないため、生行為を要求する常連が見逃されているという実態を明らかにした。
加えて、被害者の女性がクレームを言い出しにくい構造的な問題も指摘し、自衛手段として、常連偏重の店には来店しないことや、店員と昵懇関係にある常連と距離を置くことをアドバンスした。
それだけで生問題は解決するのだろうか?
残念ながらそうではない。女性から生行為を勧誘される事例もあるからだ。
実は生単女もそれなりに存在するのである。
遊ぶ新規単女として突如現れ、生行為を繰り返すケースや、何度か遊んでいるうちに関係性が深まって、生行為を誘われるケースなど様々だ。
前者の場合、自分だけでなく、他の男性にも同じ行為を繰り返しているので、かなりの確率でパンデミックが発生するのである。
これを防ぐには、誘惑には乗らずに、早い段階でコンドームを装着するしか身を守る手段はないだろう。
このように究極的には自分の身は自分で守るしかないのである。上手く遊ぶには、自分で自分を守ることから始めるべきではないだろうか。
Twitterのフォロワー数や店で遊んでいる回数などは、信頼の担保にはならないのである。自分自身の眼で直接人間性を判断しなければならないのだ。
ハプバーのような場所であるからこそ、常連の人間関係のしがらみに取り込まれることなく、自立して遊ぶことが要求させるのだ。
それはアングラの流儀でもある。
【了】
【更新履歴】
2022/06/24公開
2022/09/14新サイトへ転載