【失われた時を求めて】渋谷ロシナンテ、あの日のイベントをリバイバル

2022-09-24

道玄坂と歌舞伎町の時間

時を刻む音が聞こえてきた、道玄坂から――
止まっていた時計がまた動き始めたようだ。

8月23日18時55分、ロシナンテはオープン初のイベント開催を発表。

続けて、同日20時にイベント詳細をアナウンスした。

https://twitter.com/rocinante_0805/status/1573293068836835329

5月8日のあの日のイベントをリバイバルするという。

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これにはおでんくんもすかさずに反応した。

https://twitter.com/Odenkun_lu4e/status/1573309114893373441?s=20&t=DRLL0iTK1_y6AVyDtIM9GQ

おでんくんはサバイバーとして、ロシナンテオープン初日にも来店を果たしていることから、当時もおでんくんTシャツを着て参戦する可能性が十分に考えられる。

【新しい冒険】渋谷SB、ロシナンテとして復活

時が動き出したのは道玄坂だけではない。

【新しい冒険】渋谷SB、ロシナンテとして復活

同日21時から新宿パラスロゼでは師弟コンビが奇跡的に復活し、多くの関係者が祝いに駆け付けた。

https://twitter.com/abe19860501/status/1568145179563139072?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1568145179563139072%7Ctwgr%5E1f6a468ad71e302a12f584e7ac1f035e4a15e2ee%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Fhapugachi.com%2Fwp-admin%2Fpost.php%3Fpost%3D617action%3Dedit
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歌舞伎町でも、時が再び刻み始めたのである。

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おでんくんの時間

おでんくんの時間はどうだったのであろうか。

https://twitter.com/Odenkun_lu4e/status/1573262637370318848?s=20&t=DRLL0iTK1_y6AVyDtIM9GQ
https://twitter.com/Odenkun_lu4e/status/1573552791368310785?s=20&t=DRLL0iTK1_y6AVyDtIM9GQ

敗因は明らかであるように思える。
界隈への恩義ではなく、下半身のおでんを優先させたからではないだろうか。

https://twitter.com/Odenkun_lu4e/status/1546828728923090945?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1546828728923090945%7Ctwgr%5Ed500eba9f537391c3c0b60d505896f142221675a%7Ctwcon%5Es1_c10&ref_url=https%3A%2F%2Ftips.jp%2Fu%2Fhap-gachi%2Fa%2FOSeQrxvn

一時的な欲求や損得から離れ、義理の堅さこそが実力であるということを、改めてわれわれは教訓にしなければならない。

失われた時を求めて

冒頭で引用したのは、マルセル・プルースト1フランスの小説家。20世紀フランス文学を代表する作家の1人で、19世紀のバルザックに比すべき存在。彼を無視して20世紀の小説は語れないといわれるくらい後代への影響が大きく、カフカやジョイスらとともに現代文学の偉大な先駆者となった。(日本大百科全書)の『失われた時を求めて』2フランスの作家プルーストの、自伝的要素を盛りこんだ作品で、名前も明記されていない語り手の物語る一人称小説。1913-27年刊。全体は7編より成る膨大なものである。(日本大百科全書)の一節である。

かつてのお店が楽園であったと言いたいわけではない。
私が思うのは次のようなことだ。

作者プルーストによれば、人々の記憶は忘却によって時間の流れから切断され、ありのままの形で心の中に留まり続けるという。
しかし、何かの感覚をきっかけに、それは純粋な形で呼び覚まされるとというのだ。当時の空気のままに。

作品でいえば、作者自身の投影である主人公が、マドレーヌを紅茶に浸して口に入れたときや、不揃いな敷石に躓いたときに、そのような過去の記憶は鮮やかに、そして美しく甦るのである。

プルーストはそれを「無意志的記憶」と呼ぶ。
そしてそのような刹那にこそ真実の生があり、それを追い求めることがプルーストの小説を書く動機でもあるのだ。


ここで文学から現実の世界に話を戻そう。

かつてわれわれは、祝祭の光のなかで眩暈を起こした――
しかし美しく留めたいと思うあまりに、いつしかその記憶は忘却の彼方にあった――

新宿パラスロゼでの出来事や風景は、プルーストのいう「無意志的記憶」そのものではないだろうか。
あの空間によって過去の記憶が生々しく甦り、人々はそれぞれの失われた時を取り戻したからだ。

ところで私は再現の不可能性を肯定的に捉えていた。

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しかしそれは改めなければならないように今は思える。

ロシナンテが10月1日に放つイベントで、失われた時間を再現するからだ。

https://twitter.com/rocinante_0805/status/1573293068836835329

仕掛け人のBOOKER氏の言葉を引用して、コラムの結びとしたい。

そして時は動き出す――

【了】

【更新履歴】
2022/09/24公開

  • 1
    フランスの小説家。20世紀フランス文学を代表する作家の1人で、19世紀のバルザックに比すべき存在。彼を無視して20世紀の小説は語れないといわれるくらい後代への影響が大きく、カフカやジョイスらとともに現代文学の偉大な先駆者となった。(日本大百科全書)
  • 2
    フランスの作家プルーストの、自伝的要素を盛りこんだ作品で、名前も明記されていない語り手の物語る一人称小説。1913-27年刊。全体は7編より成る膨大なものである。(日本大百科全書)

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