【アップデート発表】ハーネス東京、女性無料化の真意

2022-09-07

2つのシステムアップデートと、その意図

ハーネス東京がスペースで緊急発表を行った。
オープンしてから4カ月が経ち、店のシステムをアップデートするというのだ。

以下2つの変更が8月から適用されるという。

  1. 平日の営業時間を、深夜2時から5時まで延長
  2. 女性入場料3,000円廃止し、無料化

スペースで語られたアップデートの意図は次のようなものだ。

  1. 平日朝までの営業を希望する声が高まってきたこと
  2. 既存女性客への負担軽減と、新規女性客ニーズへの対応

①については、順調に会員数が伸びて、次第に平日の朝までの営業延長を要望するリクエストが寄せられ、これに対応するというものであるという。

②に関しては、少し紙幅を割いて説明する必要があるかもしれない。
当初のコンセプトを変更するような発表であると誤解する可能性があるからだ。

事実、私もオープン当初は女性有料化に懐疑的であったし、もぐにん氏も同様の論調であったと記憶している。「それをなぜ今更?」ということである。

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スペースでのオーナー発表によれば、決してそうではない。

オープン当初に女性入場料3,000円を設定した意図は、例えば、クオカード取得だけを目的に来店するような女子(いわゆる「クオカード女子」)から店の雰囲気を守るのが理由であったという。
女性の入場料は、利益を目的としたものではなかったというのだ。

しかしながら、質の高いハード(内装・設備)やソフト(スタッフ・コミュニケーション)を提供したところ、そのような女性の来店はなく、数多くの自立した魅力的な女性に楽しんでいただく空間が実現したというのである。

「クオカード女子」から店を守るという、当初の目的を果たしたので、女性入場料3,000円の廃止を決めたとのことであった。

店の収益を考えた場合、女子無料化はマイナスであるが、それを考慮しても、新規女性からのニーズが高まっていると実感したのだろう。

加えて、高い頻度で来店する女性に対しても、クオカード女子のために、負荷を掛けたくないというオーナーの気持ちでもあったように思う。

「冷やかしのキッズおす」vs「クオカード女子」

ところで、もぐにん氏の取り上げた現象が話題になっている。モラルの低い男性客増加と共に、「冷やかしのキッズおす」、「目がチンコ」というワードがバズっているのだ。

そのような男性客を「冷やかしのキッズおす」、「目がチンコ」と形容する言語感覚のユーモラスさに、私は関心してしまった。

しかし、問題の本質は、渋谷SB摘発以降、ハプバーが世間的に話題なったことで、マナー意識の低い男性客が増えたということだ。

さて、ハーネス東京はどのように対処するのだろうか。

私の考えるところでは、全く問題がないと思う。

シンプルな理由はこうだ。
「渋谷のクラブで遊ぶような人たちが、三ツ星ホテルのラウンジに来れるのか?」ということである。

もっと単純に言えばこうだ。
冷やかしで来れる場所ではないし、目がちんこの状態で居られるお店ではない。

現にハーネス東京は「クオカード女子」の問題を解決してきたので、モラルの低い男性客の増加についても何の影響もないだろう。

それは洗練された大人のコミュニケーションを提供するというアーキテクチャのもと、クオリティの高いハード(内装・設備)やソフト(スタッフ・コミュニケーション)がインストール(実装)されているからだ。

今度のシステム変更は、状況に合わせたアップデートと考えればよいのではないか。

8月のアップデートを控えて、来週23日に行われるリーベ・ゼーレとのコラボイベントも楽しみである。

【了】

【更新履歴】
2022/7/19公開
2022/09/10新サイト転載

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